ミラノ・ファッションウィーク期間中、バッグやシューズなどのブランドもフィジカルの展示会を開催した。
(ライター・益井祐)
■バッグ編
アーカイブや協業など多彩な提案
多くのデザイナーやブランドがロックダウンを通して、自身のアーカイブやヘリテージを見つめ直す時間を経たのかもしれない。最近「アンブッシュ」とのコラボがローンチされ話題になっている「ブルガリ」。老舗ジュエラーの新作バッグにはブランドのDNAが感じられた。エキゾチックスキンだとは思えないほど柔らかな蛇皮クラッチ、そのハンドルは時計のストラップを模したマスキュリンなもの。3回ある春夏のドロップで重要なのが、バレンタインや旧正月に向けたコレクションだ。キーカラーの赤や紫、ボディーは艶感のあるエナメルレザーとソリッドなカーフレザー、カーフレザーにあしらわれた同色のチェーンは中心に向かうほど大きくなっている。これはアーカイブにあったチェーンネックレスから着想を得たものだと言う。デフォルメされた蛇の頭を模したクロージャーにもストーンがあしらわれていた。