コートをはじめとするアウターが充実 /2013年3月25日本紙掲載
13~14年秋冬デザイナーコレクションは、ボリューム感を生かしたアウターが充実した。コートやジャケットは、ドロップショルダーやラウンドショルダーが中心。そこにモヘアやアルパカなどの獣毛やファー、フェイクファー、ブークレヤーンといった毛足の長い素材で量感をのせていく。オーバーサイズのマスキュリンなコートには、フェザーヤスパンコールの繊細な刺繍で女性らしさをプラスする。
ミリタリーアイテムをはじめとするユーティリティー(機能的)アイテムも多い。MA-1のようなフライトジャケットやマウンテンパーカ、ライダーズジャケットなどのユーティリティーアイテムは、活発でガーリーなリアルスタイルのキーとなる。
そんなアウターとコントラストを作るのは、フェミニンなドレスやスカート。フレアーラインのドレスやトラぺーズドレス、ランジェリードレスなどの女性らしいアイテムが揃う。スカートはタイトやミニのほか、マーメードやサーキュラーラインの布の動きが新鮮に見える。
ニットも注目のシーズン。モヘアのヘアリーセーターやシェットランドウールのクルーカーディガン、チャンキーーセーターが広がった。ケーブル編みをはじめとしたニットドレスもある。
クラシカルでエレガントな女性像を反映して、スカートスーツも膝下丈がほとんど。マニッシュなパンツスーツのほか、パンツスタイルはクロップト丈とワイド、スキニーなどバリエーションが豊富だ。アクセサリーのようなアイテムとして二の腕まわりを包み込むスヌードのようなパーツにも注目だ。(小笠原拓郎、写真=大原広和)