米国拠点のNPO(非営利組織)テキスタイル・エクスチェンジは、20年オーガニックコットン市場リポートの中で、18~19綿花年度(18年8月~19年7月)の世界のオーガニックコットン生産高が、前年度比31%増の23万9787トンとなったと発表した。09~10年度に次ぐ高水準。今後も増加すると見られる。
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オーガニックコットンの生産国は、インド(全世界の生産量の51%)、中国(17%)、キルギス(10%)、トルコ(10%)、タジキスタン(5%)、タンザニア(2%)、米国(2%)の上位7カ国で世界の97%を占める。中でもインドとトルコの生産の伸びが大きかった。
現在、オーガニックコットンが世界の全綿花生産量に占める割合は、わずかに0.7%。18~19綿花年度のオーガニックコットン作付面積は35万6131ヘクタールで、22万2134の農家が生産に参加している。
サステイナブル(持続可能な)意識の高まりなどで、今後も世界のオーガニックコットン需要は拡大すると見られており、19~20綿花年度は10%の生産量拡大が見込まれる。