パルコとバンタンが主催するアジアファッションコレクションは12回目を迎え、5ブランドが参加した。日本からは3ブランドが参加した。
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「ヨウスケハガ」は柔らかそうなチェックのシャツ地で作ったフード付きのシャツにベロアのだらんとしたコートを羽織る。すり切れたパンツの下にはシャツと同じチェックがのぞき、パジャマパンツの上によれよれのパンツを重ね着していることがわかる。パジャマのようなセットアップもあり、リラックスした服が揃う。デザイナーは大阪文化服装学院の4年生、芳賀陽介。夜に、パジャマの上にジャケットかコートを羽織って出かけるのが好きという。
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大阪文化服装学院の3年生、世良洸稀と河村小太郎の「ビルビル」は、ねじったようなディテールを入れた白のシャツ、蛇腹のようなフォルムのショーツが面白い。造形に凝った服に加え、パジャマのようなセットアップも見せた。テーマは「色のない聖書」。堅苦しいルールや考え方を自分好みの色に塗り替えたいという欲求を表現した。
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バンタンデザイン研究所2年生の小松大空による「リトルベッドルーム」は、工事現場に着想した。ダメージ加工をさまざまなアイテムに入れつつ、小物使いにも凝ってどこかコミカルなイメージにまとめた。
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(杉本佳子通信員、写真=Fernando Colon)