人工皮革「アルカンターラ」を製造販売する伊アルカンターラのアンドレ・ボラーニョ会長兼CEO(最高経営責任者)は、コロナ禍を契機にCSR(企業の社会的責任)の重要性がさらに高まると話す。新しい様式に合わせ、デジタルでの発信もグローバルに強化していく。オンラインで話を聞いた。
(中村恵生)
対策徹底し事業継続
感染初期の3、4月にイタリアでは多くの感染者が出て、ロックダウン(都市封鎖)も行われました。ウンブリア州ネラモントロの工場は、当初は法令に従って事業を継続していましたが、自主的な判断でいったん休止し、4月14日から生産を再開しました。
事業活動を継続することが大事だと考え、従業員の雇用や経済を守るための挑戦でした。工場の外には従業員のためのドライブスルー式の抗体検査場を設置し、感染防護のためのマスク、手袋、ゴーグルを門前で毎日配るなど徹底した対策を行いました。多くの生産工程があり、従業員が密になる場所もありますから、これを避けて再配置するのも大変なことでした。
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