創業40年の縫製工場のアミカ(岐阜市)は、20年前と比べると縫製加工賃は上がっているが、「上がり幅が十分でない。採算が合うアイテムは少ない」と現状を指摘する。
適正な加工賃算出のための一つの手段として挙げるのが、縫製加工賃の交渉支援サービス「ACCT」システムの活用。システムは日本アパレルソーイング工業組合連合会とユカアンドアルファが共同開発した。素材や裁断、ロットといった係数を設定し、生産時間単価や生産時間などをかけると目安の適正工賃を算出することができる。
工場の立場としては、「妥当な金額が出る」と評価する。ACCTの活用で、工賃交渉が円滑に進む可能性があると期待している。工賃を上げるために「技術力向上にも力を入れる」とも強調。物作りを磨き続け、ブランドと取り組みを拡大する方針。
(森)