障害を抱える人が描いたアート作品がファッションアイテムとして広がっている。ファッション企業にとっては、独創的で魅力的な商品につながり、障害を持つ人にとっては自立する一つの道にもなる。SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みという観点からも、社会的に意義のある事業といえる。
(森田雄也)
自由な表現を企業が商品化
障害を抱える人が描くアートは業界では「アールブリュット」と呼ばれる。仏語を直訳すると「生(き)の芸術」。正規の芸術教育を受けていない人による、技巧や流行にとらわれない自由な表現のことで、障害者アートとして使われるケースが多い。
アールブリュットで知名度が高いのは、知的障害のあるアート作家を起用したライフスタイルブランド「ヘラルボニー」を販売するヘラルボニー。契約作家のアートをプリントした生地を使ったブラウスやコート、Tシャツなどアパレルのほか、ネクタイ、ハンカチ、傘、コップ、クッションなど幅広く雑貨を販売している。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!