アシックス 慣行見直し。サステイナブル意識を全社へ

2023/10/31 08:00 更新有料会員限定


 「業務上でサステイナビリティー(持続可能性)を推進しているか」。アシックスが世界の約9000人の社員に聞いたところ、「はい」との回答が44%(21年)から73%(22年)に上昇した。サステイナブルが経営課題となる半面、担当部署まかせの企業は多い。なぜアシックスは、全社で意識を高められたのか。

開発部署と衝突

 サステイナブルの推進は同社にとって経営の中核。「気候変動により人々がスポーツをしにくい環境になることは会社存続に関わる大きなリスク」(社長CEO=最高経営責任者=兼COO=最高執行責任者=の廣田康人さん)として、30年までにCO2(二酸化炭素)排出量を15年比で63%まで削減する目標を20年に掲げた。社長を委員長とする専門委員会を設け、部門ごとに細分化した目標も設定。進捗(しんちょく)を確認し、取締役会でも共有する体制を敷く。

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