尾州産地、25年度上半期生産は苦戦 紡毛コート地が回復せず

2025/09/11 06:30 更新有料会員限定NEW!


 ウールテキスタイルの尾州産地がかつてない苦境に立たされている。今年上半期の婦人紡毛織物が大幅に減り、秋冬を支える紡毛コート地は「防寒用コートの需要が無くなったのでは」とさえ言われる状況となった。温暖化による夏季の長期化・春秋や冬の短期化によるアパレル業界のMD変化、中国など海外からの製品輸入の拡大もあって、尾州産地の現況は「コロナ禍の時よりも厳しい」とする。

(浅岡達夫)

 秋冬向けウールテキスタイルの繁忙期は暦年の上半期。通常であれば海外生産向けから生機生産が立ち上がり、続いて国内向けの生機の生産に入り、並行して染色仕上げが進む。

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