底を打ったと言われるキャンプ業界。反転攻勢に向けどんな策を講じるのか。メーカー、小売り各社に聞いた。
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無いものや欲しいものは作る
「キャプテンスタッグ」50周年 高波文雄さん

1975年に視察で行ったアメリカで、人々が公園や庭でバーベキューを楽しむ光景に衝撃を受けたのがアウトドア用品を作り始めることになったきっかけです。「アメリカのようなバーベキュースタイルを日本でも再現したい」と金属製玄関マットのブラシを取り、それを網代わりにして肉を焼いてみたところうまくいったものですから、それをベースに地元の三条市で製造しました。「ジャンボバーベキューコンロA型」として商品化し、76年に販売したのがキャプテンスタッグの始まり。おかげさまで今年、50周年を迎えることができました。
無いものは作る。欲しいものは作る。この考えで年間300~500アイテムの新製品を作っています。気が付くと膨大な製品量(展開アイテム数は1万5000)になりました。しかし、これだけあってもネタは尽きません。最近は「ぬい活」(ぬいぐるみ活動)がはやっていると聞き、ブランドキャラクターの「鹿番長」をぬいぐるみにしたところよく売れていますよ。

お客様(卸先)が要望を言ってくることも増えています。既存の仕入れ先に「気に入るものがないから」とリクエストするのです。当社にある3Dプリンターで具現化してみるのですが、サイズや角度などの細かな要望にも対応できるので、喜んでいただきますね。
1947年生まれで、今年9月に79歳になりますが、物作りへの興味は尽きません。先日行った中国では、上海で開催された見本市会場を巡り、一日で1万8000歩ほど歩きましたが、面白くて全然疲れを感じなかったですね。別の日には工場も視察し、たくさんのヒントや情報を得てきました。
50年の間には、もちろん波もありました。例えば当社の製品がすごく売れたコロナ禍。当時は通常の3倍くらいの注文が届いたのですが、生産が追い付かず、製品をお届けするのが遅れているうちに、(ブームが沈静化し)在庫がたまってしまったのです。しかし決して売れない商品ではありませんので、1、2年かかってもきちんと売れていきました。今も円安や石油の値上がりなど経営にとってネガティブな要素はありますが、きちんと対応していけば問題ないと思っています。
キャンプとレジャーの間埋める
アルペンが久々に新作テント 伊藤浩二さん

