ご自身の似合う色、ご存知ですか?お客様にお似合いの色、判別できますか?
『色』はもちろん、『質感』や『形(パターン)』を含め総合的に似合う/似合わないを導き出す理論を体系化、本も出版されている、都外川八恵(ととかわ・やえ)先生の自宅サロンを訪問。診断が始まるや否や、自分で似合うと思っていたことを次々否定され…。(初回から読む)
(小平麻由=サプリ編集)
★ 体験を終えて…
これだけの思い込みによる《勘違い》が判明しました。
●好きで身に付けていたが似合っていなかった物
・生成りの白
・ゴールドアクセ
・淡い色や中間色(濁色)
・グラデーション配色
・ベースのカラーとして茶色系、黄色系
これらは全て自分には不似合いなNG要素でした。なのに、好んで身に付けていたという実態。
●肌、目、髪の「色」「質感」「パーツ」から導いた似合う物
・艶のある白
・シルバーアクセ
・低明度で高彩度(清色)
・ハイコントラスト配色
・ベースのカラーとして青系
これらが自分の似合う要素だとわかりました。
この事実、知ると感動します。買い物に迷いがなくなりますし、買い上げ後の満足感も続きそう。そして、これを踏まえ、提案してくれる店員さんがいたら、信頼を寄せること間違いなしです。
★★ 店頭で応用するには?
1、お客様の服と、本人の相性を見て判断
ベースの色の見極めが最初の一歩。先生は、「黄色系(茶、ベージュ含む)⇔青系(グレー含む)の公式を念頭に、ベージュ系よりグレー系がお似合いになる方かな?」などと判断するそう。商品を勧める際、「ピンクがお似合いになるタイプなので、茶よりグレーがお勧めですよ」といった風に理由を添えられたら、確かに説得力が増します。
2、似合わない物を求めるお客様には、似合う・似合わない物の両方を見せ、“体験”を共有
自分に似合わなくとも、欲しい商品ってありますよね。そんな時は、「物を見せるのが早い」と先生。「あえて似合わない物をあてていただき、ご本人に自覚してもらい、その瞬間を共有します」
3、それでも欲しがるお客様には、着こなしで足すべき物をセット提案
大切なのは7:3の法則です。「7割は自分に似合うスタイル(色相やパターンなど)をキープし、残る3割で遊べば、上手に着こなせます」と先生。ここまでできたら、相当なテクニシャンです。
★★★ これだけ覚えておきたい!
先生いわく、 「ざっくり言うと、『似た者同士は調和しやすい』です。黒髪と色白肌のコントラストが強ければ、中間色よりビビッドな色が似合います。眉毛が直線的で目が切れ長ならボーダーが似合うし、黒目が丸々としていれば水玉が似合います。提案の際のヒントにしてみてください」
(シリーズ終わり)