“似合う”の目利き力、店頭で使うには

2016/10/02 07:01 更新


ご自身の似合う色、ご存知ですか?お客様にお似合いの色、判別できますか?

『色』はもちろん、『質感』や『形(パターン)』を含め総合的に似合う/似合わないを導き出す理論を体系化、本も出版されている、都外川八恵(ととかわ・やえ)先生の自宅サロンを訪問。診断が始まるや否や、自分で似合うと思っていたことを次々否定され…。(初回から読む

(小平麻由=サプリ編集)

 

★ 体験を終えて…

これだけの思い込みによる《勘違い》が判明しました。

●好きで身に付けていたが似合っていなかった物 

・生成りの白

・ゴールドアクセ

・淡い色や中間色(濁色)

・グラデーション配色

・ベースのカラーとして茶色系、黄色系

アースタイプ
上記ジャンルのイメージ(アーステイスト=都外川先生提供)

これらは全て自分には不似合いなNG要素でした。なのに、好んで身に付けていたという実態。

 

 ●肌、目、髪の「色」「質感」「パーツ」から導いた似合う物

・艶のある白

・シルバーアクセ

・低明度で高彩度(清色)

・ハイコントラスト配色

・ベースのカラーとして青系

これらが自分の似合う要素だとわかりました。

クリスタルタイプ
上記ジャンルのイメージ(クリスタイルテイスト=都外川先生提供)

この事実、知ると感動します。買い物に迷いがなくなりますし、買い上げ後の満足感も続きそう。そして、これを踏まえ、提案してくれる店員さんがいたら、信頼を寄せること間違いなしです。  

 

★★ 店頭で応用するには?

1、お客様の服と、本人の相性を見て判断
ベースの色の見極めが最初の一歩。先生は、「黄色系(茶、ベージュ含む)⇔青系(グレー含む)の公式を念頭に、ベージュ系よりグレー系がお似合いになる方かな?」などと判断するそう。商品を勧める際、「ピンクがお似合いになるタイプなので、茶よりグレーがお勧めですよ」といった風に理由を添えられたら、確かに説得力が増します。

 

2、似合わない物を求めるお客様には、似合う・似合わない物の両方を見せ、“体験”を共有
自分に似合わなくとも、欲しい商品ってありますよね。そんな時は、「物を見せるのが早い」と先生。「あえて似合わない物をあてていただき、ご本人に自覚してもらい、その瞬間を共有します」

 

3、それでも欲しがるお客様には、着こなしで足すべき物をセット提案
大切なのは7:3の法則です。「7割は自分に似合うスタイル(色相やパターンなど)をキープし、残る3割で遊べば、上手に着こなせます」と先生。ここまでできたら、相当なテクニシャンです。

 

★★★ これだけ覚えておきたい!

先生いわく、 「ざっくり言うと、『似た者同士は調和しやすい』です。黒髪と色白肌のコントラストが強ければ、中間色よりビビッドな色が似合います。眉毛が直線的で目が切れ長ならボーダーが似合うし、黒目が丸々としていれば水玉が似合います。提案の際のヒントにしてみてください」  

ココカラー診断体験
全面的にしゃしゃり出て失礼しました。先生のご協力のもと、「『似合う・似合わない』をロジカルに導き出す方法」をお届けすべく準備中。ご期待ください(都外川先生のスタイリングマップを持って)

(シリーズ終わり)



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