日本の化学繊維・合成繊維産業が岐路に立っている。20年代に入ってから、複数企業が構造改革やノンコア事業の切り離しで合繊事業の縮小・撤退を進め、国内の生産規模はピーク時の3分の1以下に縮小している。日本の化合繊はこれまで、北陸を中心とする産地とともに原糸~テキスタイルのサプライチェーンを形成し、減少傾向の中でも競争力を何とか保持してきた。だが、足元の状況は開発力の喪失など産業の根幹を揺るがしかねない。
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