オンライン接客を取り入れながらも、ファン作り・売り上げ増の基本は実店舗

2022/02/07 06:29 更新会員限定


 実店舗におけるオンラインの活用や取り組みが盛んになっている。ライブコマースやライブ接客、スタイリング投稿など多様で、新たな客へのアプローチによるファン作りや売り上げアップにつなげている。店頭では接客に加わる作業だが、足元商圏以外の客にも提案できるなど、モチベーションアップにもなっている。「基本は実店舗で培った接客やコミュニケーション力」と、オンラインでも単なる情報発信ではなく客との共感や信頼関係を築くことで成果となっている。

(古川伸広)

双方向のコミュニケーション

 「店頭とオンラインは分けて考える部分もあるが、お客様との共感や信頼性が重要で欠かせないことは同じ」とは、バロックジャパンリミテッド営業・販売本部の村岡美里さん。バニッシュ・スタンダードが初めて開催した画像投稿アプリ「スタッフスタート」を活用する店舗スタッフのトップを決める「スタッフオブザイヤー2021」で、グランプリを受賞した。「リエンダ」福岡ソラリア店の店長時に受賞し、昨年11月から本社に移動し販売員の教育や指導などを担当している。

グランプリ受賞は「美里が取るよ」など、普段通りで挑むような雰囲気を作ってくれたと感謝

 村岡さんはリエンダのファンで入社し、販売一筋の9年目。グランプリ受賞は「力が試される舞台で、これまでやってきことが報われた」という。コンテストでは当日にテーマを告げられ、オンライン接客を競った。1分間と短い時間だがまず「声が聴きづらかったら言ってください」と、ホスピタリティー的な気配りが印象的と評された。オンラインだからといって、大量の情報を一方的にアピールするのではなく、リアルと同じように目の前の客に接する姿勢から出た言葉だ。

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