ダイコープロダクト(香川県さぬき市)は今秋、特殊手袋や高機能手袋を作る技術やノウハウを生かしたオリジナルブランド「ソウ」を発売する。
同社は1963年創業の手袋とバッグメーカー。手袋は特殊作業用、スポーツ・アウトドア用、ファッション用をOEM(相手先ブランドによる生産)を中心に作ってきた。ソウは消防隊員やダイビング、フィッシングなど多様な用途向けに手袋生産で積み上げた素材選定や裁断、縫製、染色などの技術を活用しながら、地元香川のクリエイターとも協業してファッション性の高い手袋に仕上げた。
働く男性がウィークデーに使うことを想定した「5デイズ」と、「火」「水」「土」「風」という自然界の事象をテーマにした「4エレメンツ」の2グループを用意した。
製品染めでビンテージ感を出した「染」
特殊加工で完全防水を実現した「水」
5デイズは「染」と「斬」の2企画。染は手袋では珍しい製品染めでしわを付け、染まり切らない縫い目の部分は独特のビンテージ感がある牛革手袋。裏地はカシミヤ混ニットを使った。6色、1万3800円。ツートンカラー(1万6800円)も揃えた。斬はしなやかな薄手のラム革を使い、斜めにスリットを入れ、スエードの切り替えも加えたモダンなデザイン。タッチパネル操作も可能。1万3800円。
4エレメンツの火は手を保護する厚手の牛革を使い、手のひら当てには豚革を使った消防用機能を取り入れたアウトドアグローブ。1万800円。水は特殊ラミネーション「アウトドライ」を縫製後に張り付け、縫い目からの水の侵入を防ぐ。裏地には吸湿発熱、放湿冷却、自己乾燥の高機能素材を採用した。1万1800円。土はガーデニングやフィッシングなどを想定し、甲側にウェットスーツ用素材を使った。丸洗いできる。5800円。風は透明フィルムを張り合わせたリブカウス仕様の手袋。1万800円。
6月のインテリアライフスタイルでデビューした。メンズ手袋として出したが、要望が多かったレディスも検討する。