大丸東京店 アート、ホビー、カルチャーの新ゾーン 「好き」「推し」に着目

2025/04/25 06:27 更新NEW!


10階にオープンした3領域を編集した新ゾーン

 大丸東京店は、アート、ホビー、カルチャーの3領域を編集した新ゾーンをオープンした。従来の百貨店の扱い商品の枠を超えて顧客の「好き」や「推し」に着目したほか、日本発のコンテンツの充実でインバウンド需要を取り込む。

 10階に2.5倍に拡大したアートギャラリー(279平方メートル)をはじめ、美術・工芸品、盆栽、アクアリウム、スポーツトレーディングカード、アニメやゲームのキャラクターグッズの7店(859平方メートル)を導入した。アートギャラリーは国内外の新進から巨匠までの作品を揃えるほか、若手アーティストに発表の場を提供し、新たな才能を発掘する。

 アート、ホビー、カルチャーの専門店は販売だけでなく、ワークショップを通じて体験型のコンテンツを充実する。盆栽の「清香園」は鑑賞方法や楽しみ方をレクチャー、「おとなみラウンジ・トーキョー」は水引アート、「ADAラボ」はアクアリウムのほか、植物を育てるパルダリウムの体験、といったワークショップを開く。

 スポーツトレーディングカード専門店「ミント」は、ドジャースの大谷翔平選手が試合で着用した直筆サイン入りユニホームを税込み1億円で抽選販売する。

大谷翔平選手の直筆サイン入り着用ユニホームを展示

 同店は「コロナ禍で変化したライフスタイルに対応し、好きや推しを発見し、体験できるコンテンツで、何度でも来店したくなるモノ・コトを充実させていく」(緒方道則大丸東京店長)と話している。節約志向の一方で、趣味やこだわるものにはお金をかけるメリハリ消費が台頭しており、価値や感情を重視する新しい市場を創造していく。



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