婦人靴のダイアナ、ウェブメディアを生かし若年層のファンを拡大

洋服のほか、メイクやヘアスタイルなど全て等身大で伝えることが親近感につながる

　婦人靴「ダイアナ」を製造・企画・販売するダイアナが、自社メディアを生かした情報発信を強みに、20～30代の支持を得て成長している。21年3月に新設したプロモーション企画部が中心となって、ユーチューブ公式の「ダイアナチャンネル」、動画コマースの「ダイアナショッピングチャンネル」を配信。接客経験のある若手社員が、スマートで女性らしさを感じさせるスタイリングの動画を制作し、リアリティーを持って若い世代を引き付ける。その積み重ねが実を結び、22～23年秋冬の売り上げはコロナ禍の前を超える水準となった。

（須田渉美）

タッチポイントを増やす

　プロモーション企画部には、3人のプレス担当と4人のウェブプロモーション担当が在籍している。7人ともに20～30代の女性社員だ。ダイアナチャンネルを開設したのは21年9月。コロナ禍に入る以前から「ダイアナの購入層に若年層が取り込めてない課題があって、タッチポイントを増やしていこうと始めました」とウェブプロモーションの責任者を担う伊藤優亜さんは話す。