ある日、デザイナーの田中崇順の家に「ディウカ」のパタンナーとなる松本志行が訪ねてきた。ディウカを始める3年前、08年頃の話だ。松本は田中のポートフォリオを見て「あ、すごい」と思わず感嘆した。デザイナーを志していたが「俺はなれない」と悟った。格好良い服を1、2着作るだけなら自分にもできるかもしれないが「そういうことではない」と気づいた。松本は文化ファッション大学院大学を卒業したばかりで実務経験がなく不安はあったが、田中となら道が開けると確信した。
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成功の予感と意欲
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