「エンジニアドガーメンツ」の20年春夏コレクションの主役は、可愛らしい花だ。デニムにパステルカラーで刺繍した生地をインドで作った。「フランスのワークウェアっぽいのをやりたかった」とデザイナーの鈴木大器。アメリカっぽいスーツやミリタリージャケットを着ていたというフランスの作家、ボリス・ヴィアンからもヒントを得ている。
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トリコロール、ロイヤルブルー、フレンチアーミーの気分を、いつものワークウェアとミリタリーにさりげなく落とし込んだ。ポリエステルのマイクロファイバーやレーヨンにプリントしたハワイアン調の花、黒地に白で小花を入れたジャカード、パステルカラーのストライプに花を重ねた柄もある。
古着を壊して糸に戻して作ったアップサイクル素材はグアテマラ製。デニム、キャンバス、シャンブレーがあり、優しいニュアンスの色が揃う。

(ニューヨーク=杉本佳子通信員、写真=エンジニアドガーメンツ提供)