25年春夏デザイナーコレクションは、相反するものを組み合わせるスタイルが広がっている。カジュアルとラグジュアリー、フェミニンとマスキュリン。そんなミックススタイルを完成させる上で、バッグやシューズが重要になる。アクセントになる色バリエーションが揃うほか、エキゾチックレザーも増えている。
(青木規子)
フェンディ
現代女性のファッション志向と1920年代のそれを照らし合わせたシーズン。ブランド創業年の25年に出版された『グレート・ギャツビー』などが着想源になっている。イブニングと日常、ハンドメイドとマシーンメイドなど相反する要素が重なり合う。
バッグは日常性と緻密(ちみつ)な職人技をミックス。ソフトな質感のバッグ「マンマバケット」は、透ける素材の中に装飾をとじ込めたり、ファーのコサージュを飾ったり。20年前のヒット作を少し大きくし、ドローストリングを付けて新たな表情に仕上げた。
シューズは「レッドウィング」と協業したワークブーツにハンドステッチを施した。透けるソックスやバッグを飾るミニチャームも充実する。