25~26年秋冬デザイナーコレクションは、ブランドのシグネチャーを進化させた雑貨が目立った。モチーフを巨大化させたり、パッチワークで表現したり。長年愛されたデザインを新しい表情に仕上げている。引き続き、三日月やハーフムーンなど丸みを帯びたバッグも充実する。
(写真=大原広和、ブランド提供)
フェンディ
100周年を記念して、歴代バッグが勢揃いした。ころんと丸い「スパイ」は、ねじれたようなハンドルが特徴。「バゲット」や「ピーカブー」といった定番もある。大きめの「マンマバゲット」は、メンズでも発売する。ストライプのシグネチャーモチーフ「ペカン」に見立てて、細長いイールレザーを多く使っている。60年代調のレトロな雰囲気に仕上がった。

周年を記念した月形の新作バッグ「ジャーノ」は、二面性が特徴。二重になった本体部分を左右にスライドすると、内側の素材が見えるようになっている。トレンドのチャームはフェンディの得意分野の一つ。アップサイクルのレザーやファーを使って、バッグより大きいサイズの人形を作った。

