ファッションビル・駅ビルの5~6月営業再開後の状況は、テレワークや外出自粛が続いていること、時短営業や休業テナントなどもあり、購買客数が大幅に減少している。生活必需品や巣ごもり対応商品のほか、夏物衣料も動いているものの、都市近郊施設以外の全館売上高は軒並み前年割れとなっている。
各地区の営業再開の動きに合わせ、首都圏、札幌地区は6月以降、京阪神、名古屋、福岡地区は5月の商況をまとめた。
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コスメ伸ばす
【首都圏】
首都圏のSCの営業再開後の売り上げは在宅勤務の広がりや外出抑制の影響で来街者が減少している新宿、渋谷などの大都市中心部の施設が全体として厳しかった一方、足元商圏客の日常生活需要をつかんだ都市近郊の施設が健闘している。大都市部、都市近郊を問わず、新型コロナウイルス発生前までSCの集客の柱だった飲食が大幅に落ち込む一方、コスメや雑貨などが伸ばしている。衣料品は施設によって違いはあるが、夏物を中心に全体として順調。各施設ともテナントの在庫消化を支援するため、既に値下げ販売を実施しているが、プロパー品にも動きがある。
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