デジタル化より実行する意欲 ファッションビジネスこそ変革を(ムーンレイカーズ・テクノロジーズ社長・西田誠)

2024/03/12 14:00 更新有料会員限定


生成AIで作成した画像。時代はどんどん進化している。あなたは?

 右肩上がりの売り上げ計画を元に根拠のない在庫を積む。極端なセールでファンの信頼を失う。それでもさばけない過剰在庫で経営は圧迫される。そんなアパレル産業の宿痾(しゅくあ)への挑戦が始まっています。ファッションビジネスのトランスフォーメーション(FBX)。その可能性をみなさまとともに考えたいと思います。

原始的な手法

 現在、日本におけるファッションビジネスは、需要の倍以上の供給がなされていると言われ、過剰供給が問題視されています。多くのアパレル企業が過剰供給に起因する在庫問題に苦しみ、かつて人気を誇ったブランドも数年後には経営危機になるといった事例も散見されます。なぜそういった事態が発生するのでしょうか。それは、アパレル製品の在庫コントロールの難しさが原因です。

 通常の産業に比べ圧倒的に多いSKU(在庫最小管理単位)数と生産工程。関わる企業の多さや長いリードタイム、偏在しがちな在庫。ファッションビジネスに関わる企業はその管理の難しさから「根拠の薄い推測」で在庫を積み、売れなければセールで調整するというプリミティブな手法で対応してきました。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定デジタルニュースピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事