川上編は今回が最終回。今まで、繊維からテキスタイル(生地)が出来るまでの工程や、その生地を使って服がどこでどのように作られ、私たちの手元に届くのかを学んできました。おさらいもしながら、最近話題の事柄として、産地と環境問題を取り巻く動きを追ってみましょう。
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厳しい局面に立つ繊維業
前回は、日本で売られている服のほとんどが海外で縫製された、外国製であることを学びました。一方で、石川など北陸地方の薄地織物や、広島や岡山のデニムなど国内産地で生産された生地は、技術力に裏打ちされる品質の高さで、今でもその多くを世界に輸出していると言いました。中国やベトナムなど海外に向けたポリエステル、ナイロン、綿の輸出量を覚えていますか。前回紹介した「国別の織物輸出量の推移」によると、23年は4億8250万平方メートルが輸出されていましたね。
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