仏ファッション産業変革に向け新たな動き 「フォーラム」と「リワイヤーファッション」が同盟関係結ぶ

2020/12/15 06:25 更新


 ファッション産業の変革を提唱する「フォーラム」と「リワイヤーファッション」が同盟関係を結んだ。フォーラムは、ドリス・ヴァン・ノッテンが発起人。フランスが都市封鎖中だった5月に、現状の課題を掘り下げ、サステイナビリティー(持続可能性)に根ざしたファッションサイクル、クリエイションを重視したショーカレンダーの提案を書簡にしネットで公開した。デザイナー、有力店、ラグジュアリーメゾンのトップらが署名している。

 英オンラインマガジン「ビジネス・オブ・ファッション」(BOF)も5月にリワイヤーファッションを立ち上げ、コレクション制作カレンダー、ファッションウィークの形式についての再考を掲げた。イザベル・マラン、ハイダー・アッカーマンをはじめデザイナー、バイヤー、企業トップらが賛同した。

 BOFは「フォーラムとリワイヤーファッションは互いに、ファッション産業を変えられると信じている」と抱負を示し、ドリス・ヴァン・ノッテンは、「互いに話し合うことが新しいファクターになる。私たちは情報を共有していく」と述べた。

(パリ=松井孝予通信員)

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