東京・渋谷のセレクトショップ「グラフペーパー」の神宮前店が、拡大リニューアルオープンした。
15年にオープンした同店は、アルファの南貴之氏がディレクションし、オリジナル、セレクトを含めたウェア、作家物の器、ビンテージの家具などが「全て並列の関係」で並ぶ。ギャラリー機能を持ち、企画展の中で一つのブランドや作家を深堀りして見せるのが特色だ。今回のリニューアルで、1階奥部分に44平方メートルが加わり、2階も含め142平方メートルとなった。
漂白されたように白く明るい新たな空間は、1カ所だけ、むき出しの建材と赤さび色の鉄骨が残されている。その未完成の違和感も、仕切りのガラスを通すと何かの作品のように見えてくるのが面白い。
ラックには「ルメール」「ジョン・ローレンス・サリバン」「スタジオ・ニコルソン」、ケースには「カイ・フランク」や「ヴェニーニ」のガラス器が並ぶ。また、エントランスから入った既存のスペースも、19年春夏のシーズンテーマであるメキシコの建築家ルイス・バラガンにちなみ、カラフルに塗りかえられた。
グラフ・ペーパーは現在、フランチャイズで運営する東京ミッドタウン日比谷店、2月にオープンした仙台店がある。リニューアルした直営の神宮前店は、「始まりの店なので、これからも新しいことにチャレンジする場所にしたい。作り手からもお客さんからも愛される店でありたい」と南氏。
