総合制作事業の博報堂プロダクツ(東京)は、ママとしての経験を生かすママクリエイターのユニット「ハハハクリエイティブ」の活動や、子育てをしながらの持続可能な働き方が広がっている。さらに、ユニットへの参加や事業の広がりを目指し、初めて社内展示会を開催した。「仕事内容って」「働き方って」「商品開発って」などの活動内容を広く知ってもらう機会を設け、社内での認知度アップとともに産休や育休からの復職への不安解消、モチベーションアップにつなげている。
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ハハハクリエイティブは、事業部の垣根を越えたプロジェクトで、デザイナーやアートディレクター、クリエイティブディレクター、コピーライター、プランナーなどのママが集まり、各配属先の仕事をこなしながら、多様で増えるキッズ向け案件で成果を上げている。4月からは産休・育休から復職した5人を加え、メンバーは12人に拡大した。
展示会では、大手の自動車企業や文具メーカーなどのキッズ向け案件事例や開発アイテムなどを紹介。また、各メンバーの起床から子育て、仕事などの1日のタイムスケジュールを公開するなど、分かりやすく展示した。

人事や総務、営業、各事業部のクリエイターなど多くの社員が訪れる交流の場となり、「ユニット指名の依頼や、ママの働き方の可能性を感じた」としている。
若手社員からは、「今後の参考にしたい」「希望が持てた」などの声のほか、子供がいるパパ社員からの共感など、理解と活動の輪が広がった。
産休などを取る場合、「復職時に自分の席がないのでは」などの不安がある。しかし、4月に復職したメンバーは、上司の本部長からハハハクリエイティブの話を聞き、「このプロジェクトがなかったら、辞めていた」と、復職へのモチベーションにもなっている。