ハイジュエリー、メゾンの歴史背景に

2015/08/10 11:23 更新


 15~16年秋冬オートクチュールの期間中、ジュエリーブランドがハイジュエリーのコレクションを披露した。それぞれのメゾンの歴史を背景にしたラグジュアリーなラインが揃う。

 「シャネル」は「タリスマン・ドゥ・シャネル(シャネルのお守り)」をテーマにしたコレクションは、シャネルにとってのジュエリーの持つ意味をイマジネーション豊かに表現したものだ。その背景には、ココ・シャネルの「ジュエリーがいかに女性が前へ進む力を引き出すのか」という考え方がある。イクノティック(催眠)、ファッシネイト(魅惑する)、スクレ(秘密)、マグネティックなど、それぞれのコンセプトをもとにコレクションが揃う。例えば、イクノティックでは、フローラルを題材にしてカラフルなラッカーによってブルーのタンザナイトを引き立たせるジュエリー。ファッシネイトは、グリサイコ・エナメルを施したオリエンタルな香りのするコレクションだ。ビザンチンや東洋のモチーフを取り入れたジュエリーもある。

シャネル

 

 「ブシュロン」は「ブルー・ドゥ・ジョドプール」をテーマに白とブルーを基調にしたコレクションを見せた。現代のインドのマハラジャスタイルをベースに、新しい素材として砂と大理石を取り入れている。マハラジャの奥さんや高貴な花嫁のイメージを透ける雰囲気のブローチに仕上げたもの、インディアンパレスのクジャクの羽根からのイメージをマーブルを使って仕上げたジュエリーなどを見せた。白メノウを使ったオウムのモチーフのバングルもある。ダイヤモンドと大理石をリバーシブルに使ったネックレス、ロッククリスタルの中に砂を閉じ込めたペンダントトップが新鮮な素材の使い方。

ブシュロン2 無題

続きは繊研新聞で

 



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