イデー、残材100%のアパレル「ハンドバイプール」 質感やデザインで人気

2025/04/16 06:29 更新NEW!


今春のワンピース

 良品計画のインテリアショップ、イデーで販売するレディスアパレル「ハンドバイプール」は、残反、残布、残糸のみを使いサステイナブルな物作りに徹している。「ミナペルホネン」の皆川明氏監修のコレクションで、暮らしの中でなじみ心地よく着られるリラックススタイルを提案する。

 15年に「プール」としてスタートし、当初は「無印良品」の商品生産で出た残布やB品などを活用していた。コロナ下で材料確保が難しくなり、21年には無印良品だけではなく機屋などとのネットワークで材料を集める態勢を整え、名称も変更した。現在の販路はイデーの8店とEC。一部の無印良品で期間限定店も出している。

 定番はワンピースで、ふんわりとしたシルエットが人気。今春物では首元のカッティングと肩回りのギャザーをアクセントとして、ウエストにひもを使ったライトブルーのワンピースがイチ押しだ。山形県の紡績・ニットメーカーの残糸を使ったショートスリーブのニットシャツやクルーネックのニットプルオーバーなども打ち出している。

 サステイナブルというよりも商品の質感やデザインを気に入って購入する人が多く、素材の量が限られるため、消化率、完売率が高い。同じ型でも素材違いや柄違いなども提案し、購入喚起にもつながっている。売れ行きは好調だが、素材確保が難しいため、売り上げを伸ばしにくいのが課題だ。今後は残布、残糸確保のための協力網拡大に力を入れる。

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