アクシーズファム攻勢、出店3タイプ

2015/03/23 10:10 更新


 レディスSPA(製造小売業)のアイジーエーは今期(16年2月期)、「アクシーズファム」で攻勢に出る。立地別に3タイプの店舗MDを構築、店長との情報連携を強化し、きめ細かい商品提案を徹底する。中国直営販売も好転しており、今期は売上高165億円と過去最高更新を目指す。

 今春国内は「立地別MD」「きめ細かい商品供給」「店長の権限強化」を柱に据えて、売り上げ増を目指す。特に店舗戦略では、立地の特性に合わせて、20代対象の都心ファッション型、キッズ複合型、雑貨ミックス型の3タイプに分け、幅広い年齢層を取り込む。

 都心型は「ポエティック」で20代前半向けにガーリー・フェミニンを強めた品揃えと演出を強める。売り場面積約66平方㍍の小型店で、駅ビル立地に広げる。

 キッズ複合型は30~40代顧客層とともに、子連れやギフト需要も取り込む。売り場165平方㍍以上の約70店で、約33平方㍍のキッズコーナーを設ける。

 雑貨ミックス型は派生業態の「ノスタルジー」を刷新、洋服に加えて、レーステープやボタンといった服飾パーツを展開する。

 春は出店が3で、埼玉・富士見、沖縄、広島・廿日市に出す。秋も3店を予定する。

 海外展開は中国販売が好転している。店舗は中国・上海で2店減って3店体制に縮小したが、昨秋冬から売り上げは前年同期比50~60%伸び、1店売り上げが年間8000万円以上になってきた。今期には中国事業の黒字化を目指すとともに、上海に近い他の1級都市への出店を視野に入れる。

 「国内140店まで順調に店舗拡大でき、忘れていたことを上海で気づかされた。地域別ニーズ対応、きめ細かい商品供給、店舗の活性化など、必要な努力をしっかり進める」(五十嵐昭順社長)考え。

 ブランド力を高めるために、パリ店「アネクドット・アクシーズファム」の機能も強化する。
 15年2月期は売上高158億7000万円(前期比2・1%減)だった。期末店舗数は国内142、海外4。



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