鹿児島市の中心市街地の再開発が進み、複合施設のオープンなどで新たな魅力が生まれ、にぎわいが創出されている。新型コロナの5類への移行で人流は増えているが、全国的には地方都市の厳しさは続いている。鹿児島市の推計人口は約58万6500人(24年1月現在)。減少傾向が続くものの、特徴のある各施設の構築とエリア全体で連携を深め、街に客を呼び込んでいる。
【関連記事】コロナ下にオープンした鹿児島市の商業施設 早期のMD再構築へ 購買動向の変化に対応
駅前施設が充実
JR鹿児島中央駅の駅ビル「アミュプラザ鹿児島」と、土産物や飲食などの「さつまち鹿児島中央駅」を一体運営するJR鹿児島シティ。23年4月には駅西口の再開発ビル「JR鹿児島中央ビル」が開業し、ビル1~3階の新商業施設「アミュウィー」が加わった。既存施設に不足していた飲食やクリニックなどを充実した。運営する駅ビル全体の今期(24年3月期)売上高は前期比約15%増の290億円を超える見通し。「来期は300億円超えを目指していく」という。
アミュプラザ鹿児島は今期、5%を超える伸びで復調傾向となっている。来期の開業20周年に向けた改装を数年前から継続的に行っており、今期から4月にかけて、新規や改装を含め約40店を実施する。特にユニクロや無印良品の増床、ジーユーの新規導入など大型店を強化している。また、増加傾向のインバウンドは、国際線の復航が遅れるなどで免税売り上げはコロナ前の約50%にとどまっているが、「今後に期待できる」という。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!