大阪の水族館・海遊館が、水を抜いた水槽でファッションアイテムの展示会「サンゴショーウィンドウ」を開いた。海洋保全を後押しするための取り組みで、海洋プラスチックや漁網などを再利用した服、バッグ、靴を揃えた。
水槽のリニューアル期間を活用したもので、魚をバックヤードに移動したため、色がなくなった〝ロストカラーズ〟の状態。海洋汚染や気候変動によって、サンゴや魚のいる海の色が失われつつある現状を重ね合わせ、ファッションで水槽を彩る企画を考えたという。
展示ブランドは「エコアルフ」「ポルトランクス」「リデコ」。ファッションブランドとして海洋保全を発信しようと提供した。経営戦略部経営企画チームの花谷元さんは「会社のコンセプトや事業方針として一から具体的に取り組み、海を守ることや素晴らしさを伝えることに情熱を持つ3ブランドに声をかけた」と話す。参加ブランド側も海洋保全で連携できると意欲的だった。
マネキンは和紙製でプラスチックを使っていない。水槽のガラスには各ブランドの説明と、ECサイトで購入できるようQRコード表示があった。