金沢フォーラスは、訪日客とZ世代を取り込む施策で売り上げを伸ばしている。24年3月の北陸新幹線延伸以降、関東圏からの北陸への旅行が増え、訪日客向けの売り上げ構成比率が高まった。ニーズに応える館作りが急務となっている。
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この間、北陸新幹線が延伸するなどの大きな変化に対応し、改革を進めてきた。現在注力するのは訪日客、Z世代、広域客向けの施策だ。
24年1~12月の売上高は2ケタ近く伸ばしている。中でも特に好調なのは訪日客向けで、25年1月には売り上げ構成比率が13%まで高まった。「コロンビア」「ポーカーフェイス」「ポケモンセンター」などが好評だ。今後IP(知的財産)コンテンツを強化し、更に訪日客を取り込む。
Z世代向けブランドも強化している。24年には「9090」「HTH」を導入し、韓国アクセサリーも集積したほか、「カスタネ」を拡大した。適宜改装をしながらIPコンテンツ、Z世代向けブランド、広域客対応の高感度なショップを増やしていく。
能登半島地震を支援する活動も続けている。24年6月に無印良品と共同で「石川復興つながる市」を開催し珠洲や輪島、七尾から多くの事業者が出店した。今年1月には福袋の売り上げの1%を寄付する取り組みも実施した。「能登とのつながりを絶たないムーブメント」は続けていくとする。