大阪・阿倍野「風街ろまん」 奇抜さゼロの古着を提案

2025/08/21 13:00 更新NEW!


 19年1月に大阪・阿倍野の住宅街にオープンした古着屋「風街ろまん」は、バンドマンや農家を経験した飯田隆さんが営む。バンドの機材を売り、それを元手に米国で買い付けをしたのが始めたきっかけだ。

 18年から古着の販売をECで開始し、軌道に乗ってから長屋をリノベーションした「アベノ洋風長屋」に実店舗を開いた。買い付けの基準は「奇抜さゼロ」「売れ残った時に自分が着られるか」。バンドTシャツで人気の「ニルヴァーナ」など強めのモチーフはあえて置かず、ボーダーや企業ロゴのTシャツ、アウトドアブランドのシャツなどを揃える。

 客層は、25歳前後~35歳前後がメイン。土日は遠方の新規客、平日は顧客が来店する傾向。生粋のビンテージ好きも一定数いるが「普段セレクトショップで新品の服も買うような人が割合としては多い」。近年は東南アジアを主に、2カ月に1回のペースで買い付けに行く。メンズサイズが8割だが、リメイク屋と提携しており、丈詰めなどにも対応する。

 オリジナルにも力を入れている。「Do You Like Happy End?」とプリントされた半袖Tシャツは、今年製作した200枚が既に売れた。古着Tシャツのような風合いに育ててほしいという思いで企画したもの。今後も「古着屋ならではの着眼点を生かしたオリジナルを作っていきたい」と意気込む。

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