白物肌着を作り続ける和歌山・木村メリヤス工場 高級小寸丸胴素材やフラットシーマを武器に

2025/04/30 13:00 更新有料会員限定NEW!


縫い目の段差を抑え着心地を追求するフラットシーマ

 一見では、付加価値の分かりにくい紳士の白物肌着。実用衣料であり、アウターと比べれば生産計画が立てやすい分、今や大半が海外生産に移った。差別化しにくいこの商品を、親子3代にわたり国内で作り続けている企業がある。和歌山県紀の川市の木村メリヤス工場だ。

(山田太志)

コロナ禍乗り越え

 設立は1957年だが、起源は江戸時代の綿問屋「木村」までさかのぼる。他業界と同じく輸入品に押され、市場の縮小や低価格化と長年闘ってきたが、何よりも同社が存亡の危機に立ったのは2020年。コロナ禍に加え、草創期からほぼ一本の受注先だった旧レナウンの破綻が重なった。家族と少数のスタッフ、縫製現場を支える約10人の技能実習生という中小企業である。木村重雄社長(現会長)は途方に暮れた。

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