染色加工の京都紋付(京都市)は、独自技術で服を黒に染め替える衣類再生染め替え事業の拡大を目指し、ファッション小売業やその他業種が協力しやすいプラットフォームを整備した。新たに協力企業向けに専用URLを発行するなど、外部から参画しやすい仕組みを用意。サステイナビリティー(持続可能性)への意識が高まるなか、「多くの企業とともに、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みが広げられれば」(荒川徹社長)と考える。
(小畔能貴)
同社は100年以上、黒紋付を染め続けており、00年ごろから洋装の染色も開始。光を吸収して黒を表現する独自の技術を持つ一方、92年からはアゾ染料の使用を停止したほか、エコテックス認証の取得実績もあるなど、環境に配慮した物作りを重視してきた。