こんにちは、永松です。
今回は、繊研新聞社が今月23日(東京)と25日(大阪)に開催する「繊研レディストレンドセミナー」の告知をさせてください。
形態や場所、講師陣などを変えながら、もうずいぶん長い事開いてきたセミナーですが、今回も本紙記者の小笠原拓郎と青木規子がスピーカーとなって来年春夏のトレンド情報を提供いたします(今回の東京会場は前回と異なり、千駄ヶ谷の津田ホールに場所が変わりましたので、来場の方はご注意ください)。
セミナーの活用方法は来場される方によって様々ですが、メーンとなる商品企画担当者さんにお話を伺うとだいたい共通します。答え合わせです。
よりファッションフォーワードなブランドの企画担当者さんは、この時期ですから企画やマーチャンダイジングはほぼほぼ完成しています。セミナーでは色々なブランドのルックやトレンドをまとめた情報をみながら、自社の企画した仮説に対し答えを合わせる、というわけです。
「あー、だいたい外してないな」「まずまず合ってる」みたいなところでしょうか。企画がまだ半生(はんなま)の、ややボリュームに売る企業は、トレンド情報を確認しながら企画を外さないように精度を高める、という感じです。
数多(あまた)催される欧米のデザイナーのコレクションを見ると、大まかなトレンドが生まれますが、日本には日本人の趣味やし好がありますからそれがそのままマーケットに受け入れられることは稀です。だから、バイヤーさんは自社のマーケットを頭に思い浮かべながらトレンドの何を摘(つま)むべきか、というのが大事な仕事になります。
トレンドセミナーでは、日本の有力セレクトショップのバイヤーが注目したブランドやルックなども紹介しています。彼らの目線を通して、来年春夏シーズンの気分というようなものも知ることができます。
コレクションの最新ルックは今や各種サイトで時差なく眺められるようになりましたが、あまりに情報は膨大です。長年コレクションを見つめている記者やセレクトショップのバイヤーなど、様々な角度からのトレンド検証を通じて自分たちの品揃えの考えをまとめるのに役に立つ、というのがトレンドセミナーなのです。
残り少なくなりましたが、もうちょっとだけ席があるようですので、ご興味のあるかたは是非ご来場ください。
永松浩介 THE SENKENおよびプチh、繊研plusの編集責任者が綴るエトセトラ