ニューヨークを拠点とする「コウザブロウ」の20年春夏コレクションは、デザイナーの赤松公三郎が自分のワードローブとして持っていたい服をラインナップした。
刺し子や日本の絡み織りでサックスーツやジャケット、パンツを仕立てて、和洋折衷をさりげなく取り入れる。メッシュ状だが透けない帝人フロンティアの「ソロテックス」、インディゴ染めしたクラボウのパイル地など、リラックス感のある素材が多い。
一方で、今住んでいるブルックリンのビルや今までのインスピレーション、将来の夢をイラストでプリントした。カラフルな道場着風のスウェットスーツ、夕日をイメージした切り替えを入れたウェスタンシャツもあり、わび寂びとポップな感覚を取り混ぜている。

(杉本佳子通信員、写真=コウザブロウ提供)