レディス専門店は7月、比較的セールが好調だった店が多い。残暑の影響で、夏服が必要な時期が長くなっているからだろうか。特に、値引き率の高い商品が売れたという声が目立つ。
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「セールだから売れるというわけではなくなっている」のがここ数年。今シーズンも例外ではなく、当初は顕著な動きが見られなかった。実際に動き始めたのは、より得に買える施策を講じた7月中旬または下旬からだ。
「それまでは厳しかったが、7月25日から値引き率が40%以上になり、セール品の売れ行きが良くなった」(アダム・エ・ロペルミネ池袋店)、「7月中旬~下旬にかけて2点買うとさらに10%オフを実施した。タイムセールのアイテムなどと合わせてトップとボトムをセットで購入する人がいた」(ガリャルダガランテグランフロント大阪店)、「7月中旬から徐々にセール品が売れ出した。セールへの意欲が高い人もおり、2~3点買いも目立った」(アーバンリサーチなんばシティ店)という。ドゥーズィエムクラスルミネ有楽町店では、ECで在庫切れした商品を店頭で購入するケースが、「セール期に特有の現象」になっているそうだ。
8月も一部の店ではセールの販売を継続している。主軸はプロパーだが、セールとプロパーをラックやトルソーでミックスして見せるなど、引き続き訴求する。