A・エルバス、「ランバン」ADを退く

2015/10/29 11:05 更新


 【パリ=松井孝予通信員】仏「ランバン」は28日、アーティスティックディレクター(AD)のアルベール・エルバス(54才)の退任を明らかにした。

 エルバスは01年に、赤字のランバンを買収した台湾人ワン・シャオ・ラン氏に招かれ、ADに就任。コレクションに貢献し、07年に黒字化した。14年の活動に終止符を打つことになる。

 エルバスはモロッコのカサブランカ生まれ、イスラエル育ち。テルアビブでファッションを学び渡米。「ジェフリー・ビーン」、伊「クリツィア」、仏「ギ・ラロッシュ」「イヴ・サンローラン」を経ている。

 退任についてエルバスは自身が署名した手紙の中で、「株主の決定によりメゾンランバンを去ることになった今、14年もの間、一生懸命働いてくれた総ての方々への感謝と、熱い思いでいっぱいです」と伝えた。

 10月7日に終わった16年春夏パリ・コレクション開催中、「ヴェットモン」のデザイナー、デムナ・ヴァザリアが「バレンシアガ」のADに就任。また22日にはクリスチャン・ディオールがレディスコレクションADのラフ・シモンズの退任を発表するなど、パリラグジュアリーファッション界は大変動の秋を迎えた。

 エルバスの今後に関心が集まる。



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