【パリ=松井孝予通信員】パリ左岸の百貨店ル・ボン・マルシェは、全館挙げて春のイベント「カラー」をスタートした。2カ月ぶりに経済活動を再開した仏小売店業界で初の大規模な催しとなる。
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ブルーとイエローをメインカラーにした過去にないダイナミックなディスプレーで、館内はドリーミーでオプティミストな気分でいっぱいだ。こうしたカラーテラピーは、コロナ禍によるショッピングの冬眠期間にサヨナラを告げるのに効果的だ。
ボン・マルシェとブランドが手を組んだ独占プロダクトを目玉に、モード、ジュエリー、ビューティー、雑貨、ライフスタイル、フードの幅広いカテゴリーでMDを展開。政府による公衆衛生の規制下の開催ながら好調な出足となった。刺繍、かご、タイダイなどクラフトとコンテンポラリーがマッチした商品やバカンス気分を先取りできるアイテムが人気だ。