【パリ=松井孝予通信員】パリ国際ランジェリー展SIL&インナー素材見本市アンテルフィリエール1月展が、3日間にわたり開催され、37カ国・地域から400社(新規出展30%)が参加した。来場者数は、同時開催の合同展フーズネクストとの相乗効果により、99カ国・地域から1万6000人が来場した。
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SILには、220ブランドが出展。新設の「ウェルネス」エリアでは、パーソナルケアデバイスや食品などの新興ブランドが注目を集めた。
ワコールヨーロッパは、最大規模のブースを構え、傘下ブランドが強みを紹介した。国際的なバイヤーとの商談が活発に行われた。欧州におけるランジェリー販売量が減少傾向にある中、同社はフランスとドイツでBtoC(企業対消費者取引)の売り上げが堅調に推移している。販売店向けのマーケティング戦略として、ベストセラー商品の新色投入や、デザインチームと営業チームとの緊密な連携が功を奏している。
主力ブランド「ワコール」の好調に加え、ラージサイズの「エロミ」のRカップまで対応した新作が好評だった。ワコールヨーロッパは昨年9月にラージサイズ中心の英「ブラビッシモ」を傘下に収め、市場ニーズに応える形で、ブランドの幅を広げている。