ロンドン・プレスプリングコレクション

2015/07/15 11:17 更新


《16年ロンドン・プレスプリングコレクション》
様々なリゾート地がテーマ 装飾素材で軽やかに

 大御所ブランドはもちろん、若手にとってもビジネス的に重要な位置づけとなっているプレコレクション。今年はロンドン・メンズコレクション最終日から3日間、英国ファッション協会が「ロンドン・プレ・コレクションズ」をオーガナイズした。メンズのショー会場から徒歩5分の新ホテル、ザ・ホクストンでは「ホクストンコレクティブ」と題した合同展示会が設置され、「マルケス・アルメイダ」など新進5ブランドが参加。その他、この期間中にロンドン各地で20を超えるブランドが展示会を行った。(ロンドン=若月美奈通信員)

 「ピーター・ピロット」は秋冬コレクションのテーマであるボードゲームを継承しながら、古代ギリシャのゲームに目を向けてリゾード気分を出した。丸や波線を多用した柄が、刺繍やジャカード、レースでリズミカルにのせられている。アクセントは秋冬から続くゲームの小道具からとったシルバーボール。ほっそりとしたシルエットに加え、このブランドでは珍らしい袖やスカートがふんわり膨らむエアリーなドレスもある。今回のテーマに合わせ、アンシエント・グリーク・サンダルとのコラボレーションによるカプセルコレクションも出した。カラフルなジオメトリックプリントやシルバーボール飾りをのせたフラットサンダルで、スライドタイプからふくらはぎや膝までのグラディエータータイプが揃う。

ピーター・ピロット

 若手支援プロジェクトのLVMH賞を受賞し、ますます注目の「マルケス・アルメイダ」が、初めてのリゾートコレクションを発表した。ミューズはデザイナーのマルタ・マルケスの妹のソフィ。彼女の住むリオデジャネイロのイメージに、ブラジルの昔のドラマなど子供のころの記憶を重ねたトロピカルホリデーウエアを揃えた。シグネチャーの切りっぱなしのデニムを多用しながらも、よりフィットしたシルエットでフェミニンなイメージを強め、はじめてデジタルプリントを採用したドレスも出した。総スパンコールの花柄ドレスも切りっぱなしで、歪みを加えたフォルムが若々しい。

マルケス・アルメイダ

 

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