パリ・ファッションウィーク(PFW)にロンドンショールームズが帰ってきた。英国ベースの若手を世界に紹介する目的でパリやミラノなどで開催されていた展示会だったが、元々EU(欧州連合)のファンドを財源にしていたためブレグジットの影響で長い間中断されていた。復活したロンドンショールームズはBFC(英国ファッション協会)ファンデーションが出資している。このため、ニュージェンをはじめとするBFCのファンディングを受けているデザイナーのみの参加となった。
(ライター・益井祐)
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ベスポジを陣取った本年度のエリザベス2世女王アワード・フォー・ブリティッシュ・デザイン受賞者「SSデイリー」の顔ハメ込みニットに驚かされ、よく見ると結構際どい「ディペッツァ」のメンズ用メタルTバックに赤面した。今回のロンドン・ファッションウィーク(LFW)で最も興味深かった新人、それは「ヤク」だった。日本語のヤク(薬)がブランド名の由来なわけではなく、ゲーマー文化からインスパイアされている。デッドストックの素材を染めて使っているが、オリジナルのジップの金具はゲーマーの弟の姿をかたどっているそうだ。