25年春夏欧州メンズ・ファッションウィークに見るスナップトレンドは、地域の特性がはっきり出た。ロンドンはジェンダーフリー、ピッティ・イマージネ・ウオモ(フィレンツェ)はテーラーリング、パリはストリートが強かった。
(ライター・益井祐)
ロンドンが本格的にメンズコレクションサーキットに戻ってきた。メンズではなく、あくまでジェンダーレスイベントのロンドン・ファッション・ウィーク・ジュン。今回のメインブランドは10周年を迎えた「チャールズ・ジェフリー・ラバーボーイ」だった。
パンクス風やキルト
チャールズ・ジェフリーは世界的なジェンダーフリーファッションブームの立役者の一人。会場では性の垣根を越えた装いを見かけた。もちろん彼のファンたちは思い思いのラバーボーイ姿で駆けつけた。しかし以前のように顔を真っ青に塗った過激なスタイリングのフォロワーの姿はなかった。ブランドが成長し、メインストリームになったことは喜ばしいが、一方で寂しさも感じた。
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スコットランド人のチャールズ・ジェフリーのコレクションの軸には反骨精神やスコティッシュとしての誇りがある。ショー会場周辺では、バッジでレザージャケットを飾ったパンクス風や様々なキルトの着こなしを見ることができた。
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