《めてみみ》日本への憧れ

2020/07/29 06:24 更新


 先週末、上海5大商業圏の一つ、徐家匯にロフト海外1号店がオープンした。初日は多くの人が並んだ。テープカットでロフト商業管理上海の庄野桂一郎総経理は「何かある。きっとあるをキーワードにお客様のニーズを知り、それに応えていきたい」とあいさつした。

 開店と同時に店内は買い物客であふれた。事前に調べてきたのだろう。お目当ての商品がどこにあるのか店員に聞く人の姿も目立った。日本人の業界関係者も様子を見に来ていた。その一人は「普通の店ですね」と語っていた。中国は日本と基準が異なるため輸入できない商品もある。日本人から見て普通に見える品揃えをするため、裏では大変な努力があったのではないかと思う。

 滑り出しは「想定の2倍を超える数字で、売り場の維持がこれからの課題」と好調だ。「開店に合わせ企画した商品の動きが全体的に良く、新しい商品に対する期待を感じた」という。

 昨年、上海では「ステュディオストウキョウ」旗艦店、「ニコアンド」旗艦店が相次いで開いたが、多様化する中間層の旺盛な需要を取り込み、好調に推移している。コロナ禍で日中間の自由な往来はできないが、日本の製品やブランド、サービス、それらを分かりやすく表現する日本の店舗への憧れや評価の高さを改めて感じた。次を楽しみに待ちたい。



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