実家(茨城県北部)の近くにおしゃれなグランピング施設ができたと聞いて驚いた。コロナ下で実家に帰省する機会がほとんどなく、今年の正月に日帰りでちょっと顔を出したくらい。しばらく実家でのんびりすることが少なかったので、テレビで紹介されているのを見るまで故郷の変化に気づかなかった。
地方でキャンプ場の開設は続いている。取材先の福島市のセレクトショップ「ラージラブタウン」を運営するラージも、今秋から地元公園でのキャンプ場の運営を開始する予定。同社は昨年から行政と組んで体験型野外イベントを実施。その後も協賛企業が付いたことで大型イベントを継続している。3月にはコロナ下でもファミリー層を中心に9600人が参加した。
ラージの高橋義和社長には「地方の個店が持続的に成長するには地元の街全体が元気にならなければならない」との信念がある。そのためにも食や観光、文化も含め福島の魅力を発信し、県外からの集客を増やす必要がある。とくに東日本大震災後の風評被害に悩まされた福島県だから、なおさらだ。
もちろん、福島に限らず、今は地方の魅力を再発見するチャンスだ。皆さんも故郷の街や自然の中をゆっくりと散策してみたら新しい感動体験ができるはず。一日も早く気兼ねなく家族みんなで帰省できる日が来てほしい。