《めてみみ》「ここはSC?」

2022/04/21 06:24 更新


 「ここはSCなのか?」。三井不動産など3社が4月25日に福岡市にグランドオープンする「ららぽーと福岡」の屋外広場を見てわくわくした。

 地上1~5階の全フロアに九つの広場がある。1階屋外には巨大ビジョンがあるステージを設けた敷地面積約4000平方メートルの多目的広場、3階屋外には貸し農園施設など、4階屋外には陸上トラックとテニス・バスケットボールコートがある約8500平方メートルの「スポーツパーク」を作った。

 スポーツ場は5階屋外の「フットボールパーク」と合わせて1万2300平方メートル。中型商業施設の店舗面積に匹敵する規模だ。スポーツ施設を併設するSCは他にもあるが、広々とした天然芝の広場を囲む約200メートルのトラックは圧巻だ。

 三井不動産、西日本鉄道とともに開発に参画した九州電力は、「ヒアリング調査で、地域の人たちから広場が欲しいという要望が多く、施設作りに反映させた」という。近隣に大型SCはないが、博多駅や天神に近い。多くの商業施設がある中で、地元住民にとって、九州初進出の有力SCといえども、買い物以外の役割への期待も高いということだろう。

 コロナ下で、オンライン利用機会が拡大する一方、リアルな場での楽しさを求める消費者ニーズも高まった。ららぽーと福岡は今後求められるSCの一例と言える。



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