《めてみみ》夏の物流現場

2024/04/17 06:24 更新


 「関西物流展」が大阪で先週開かれた。設備や情報システム関連など、物流に関わる様々な業種が一堂に揃う展示会だ。ドライバー不足が懸念される2024年問題を背景にしてだろう、過去最大規模となった。

 最先端の各種物流機器、大型物流施設の紹介などが注目を集めるなかで、ふと目にとまったのがイーズという企業の小さなブース。コンテナ内の温度を下げる冷風機の提案だった。デバンニングと呼ばれるコンテナからの荷卸し業務は、物流センターを構える企業にとって悩みの種。特に真夏、40度を超えるようななか、熱中症に気を配りながらの荷下ろし業務は並大抵の苦労ではない。

 機械メーカーはデバンニングを自動化しようと、AI(人工知能)などを搭載した各種ロボットの開発を進めている。だが、柔らかな段ボール物が多く、箱のサイズも異なるような衣料品は、実用化に時間が掛かりそう。技術も日進月歩であり、先行投資した設備が、すぐに時代遅れになる危険性もある。

 イーズは、農業用や学校施設用の送風機で実績があり、アパレル・倉庫業界からのニーズを受けて、デバンニング向けの送風機を開発、提案した。AIやロボットの活用も必要だろうが、大切なのは、いま職場で働いている人に配慮するという姿勢だろう。荷下ろし作業を涼しくする。そんな送風機に好感を持った。



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