5月末から6月頭にかけて、各セレクトショップが25~26年秋冬内覧会を開催した。「長く暑い夏」「物価高や円安による価格高騰」など多くのハードルがあるなか、ウィメンズではいかにファッションを楽しむかが焦点となった。
アウターやセーターは気温が下がらないと動かない。ハイブランドのバッグは40万円超えが当たり前。それならばと、気温を気にせず気軽に楽しめる雑貨を様々な切り口で提案している。
トゥモローランドはスカーフに力を入れている。スタイリングに華やかさをプラスできる上、「アウターにスカーフを巻くくらいの防寒がちょうどいい」という。正方形からリボン状の細長いタイプまで種類はいろいろ。バッグのハンドルに巻くのもお薦めだ。
ベルトを充実させた店も多い。バックル付きのレザーベルトを、太めのパンツに合わせるエレガントな着こなしが目を引く。コートやジャケットなど見慣れたアイテムも、ウエストマークするだけできちんと感が出て気分を変えられると、久々に注目されている。
クローゼットの中から引っ張り出したアイテムが、スタイリング次第で今のファッションに変身する。店はそのアイデアを知ることができる場所でもある。来店して色々な着こなしを発見し、ファッションを楽しんでほしい。品揃えにはそんな思いも込められている。