皆川明「ミナ・ペルホネン」デザイナー どのように価値を創造するか 業界全体で探る機会

2020/06/16 06:29 更新有料会員限定


 「ミナ・ペルホネン」のデザイナー、皆川明さんは、日本のテキスタイルメーカーや縫製工場とともに、健全なファッションビジネスの形を探り続けてきた。過剰生産や早期化するセール、在庫の焼却処分など山積する課題はどのように解決すべきなのだろうか。コロナ禍を経て見えてきた、進むべき道を聞いた。

(青木規子)

 国内のアパレル生産量は、今後も減少傾向と見られます。その原因は、(コロナ禍による)直近の消費の落ち込みというネガティブな要因と、廃棄ロスをなくす計画生産によるポジティブな要因の複合的なものになるのではないかと思います。

利益を健全に確保する

 これまで、売り場面積と需要のスピードの歯車が合わず、商品が余り、その対処として値引きをするという、負の条件が重なり合ってきました。その問題が問題とならなくなってきたことが問題です。過剰生産は、製造メーカーへの値引きの一因ともなり、業界全体を不健全化させていると言えるでしょう。

 これからは、より日本の物作りの丁寧さや創造性を生かした物を適量作り、安定した売価で利益と信頼を得ることを考えていかなくてはいけません。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード新型コロナウイルス情報電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事